皆さんこんにちは!
沖縄県宜野湾市を拠点に左官工事や土間工事、コンクリート補修、防水下地作業、防音工事など、多岐にわたる建設関連業務を行っている
フミプラン、更新担当の富山です。
目次
建物の仕上げを支える、もっとも重要で、もっとも地味な工程。
それが下地調整です。
壁・床・天井――すべての仕上げは下地の上に成り立っています。
どんなに高級な塗料やクロスを使っても、下地が悪ければ波打ちやムラが出てしまいます。
まさに、「仕上がりは下地で決まる」。
これは左官の世界の鉄則です。
1️⃣ 下地の状態確認
ひび割れ・欠損・浮きをチェックし、必要に応じて補修。
2️⃣ 下地処理
埃や汚れを除去し、プライマーなどで接着力を高める。
3️⃣ モルタル塗り・パテ処理
下地を平滑に整え、厚みを均一に。精度はミリ単位。
4️⃣ 乾燥・養生管理
湿度や気温を見ながら乾燥を待ち、ひび割れを防止。
5️⃣ 最終確認
光を当てて、面の歪みや凹凸をチェックし、再調整。
この一連の工程を完璧に行うことで、
次の塗装やクロスが美しく仕上がる土台が完成します
下地調整は単に“平らにする”だけではありません。
最終仕上げとの相性を考慮することがプロの仕事です。
クロス仕上げ → パテ段差をゼロに
塗装仕上げ → 微細な凹凸を完全に除去
タイル仕上げ → モルタル厚さと吸水率を厳密に管理
下地調整は、仕上げ職人への「バトン渡し」。
次の工程がスムーズにいくように、
**“次の人がやりやすい下地”**をつくるのも左官職人の心配りです。
下地調整では、数値よりも感覚が大切。
鏝の動かし方、押さえる圧力、材料の硬さ。
わずかな違いが、最終仕上げの美観を大きく左右します。
光を当てたときに影が出ないように、
触ったときに滑らかさを感じるように、
“手で水平を感じ取る”――これが熟練の技です。
一面の壁を仕上げるたび、職人はそこに“誇り”を残します。
それは誰にも見えないかもしれませんが、
建物の価値を支える最も重要な部分なのです。
下地調整は、左官の基本中の基本。
この技術を磨くことで、補修・塗装・防水など、
あらゆる分野の基礎力が身につきます。
どんなに経験豊富な職人でも、下地づくりをおろそかにしません。
下地が美しければ、仕上げも必ず美しくなる。
この真理を知ると、左官の奥深さが分かってきます。
下地調整はすべての仕上げの「基礎」
見えない部分こそ丁寧に整える
感覚と経験で“完璧な面”をつくる技術
職人の誇りは、完成後の美しさに宿る
下地調整は、派手さはなくても確かな技の積み重ね。
そして、その積み重ねが建物の美しさを支え続けます。
「見えない仕事こそ本物の仕事」
それが左官職人の信念です。
次回もお楽しみに!
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